
コンビニより多かった美容室閉店ラッシュ。パンデミックの打撃から働き方の変化、人権不足。
美容室はコンビニより多いと言われてるくらいサロンがあるくらい美容師は人気のある仕事。
そんなイメージが定着していました。
今はサロンの数だけ美容師が溢れていると思いきや、大半のサロンは人手不足のサロンがほとんどになります、今年に入り美容サロンの倒産が相次いでます。
今回はなぜ美容師が減少していくのか?ここ数年の流れを見ながら説明したいと思います。
日本の美容室の店舗数
日本の美容室数は、2005年から2023年まで一貫して増加してました
2024年はまだ明確に出ていませんが感覚的には店舗は増えています。
年度 |
美容室数(施設数) |
2005年 |
215,719 |
2006年 |
218,488 |
2007年 |
221,198 |
2008年 |
223,715 |
2009年 |
226,252 |
2010年 |
229,134 |
2011年 |
231,134 |
2012年 |
234,089 |
2013年 |
236,798 |
2014年 |
239,566 |
2015年 |
242,642 |
2016年 |
245,297 |
2017年 |
247,578 |
2018年 |
250,000 |
2019年 |
252,400 |
2020年 |
254,422 |
2021年 |
257,000 |
2022年 |
270,899 |
2023年 |
274,070 |
このように、2005年の215,719店舗から2023年の274,070店舗まで、約58,351店舗増加しています。
なお、2025年の店舗数に関する具体的なデータは現時点で公表されていないため、予測は困難です。
しかし、近年の増加傾向が続くと仮定すると、2025年には特化型サロンは増える予測できます。
面貸しサロンの増加
面歌貸しサロンは店舗は一見普通のサロンですが各美容師が自ら集客して
サロンの設備を借りて営業する形のサロンです。
レンタルオフイスの様にレンタルサロン的な感じでお客様の施術します。
お客様からするとマンツーマン接客スタイルサロンなどがその様なシステムになってます。
ひと昔のサロンでは、見習い期間アシスタントをして働きながら技術を学びスタイリストデビューしている流れが過去に常識でした。
近年は、美容学校を卒業と同時に美容師免許を所得できるので大多手のサロンでも教育を別社の委託や別施設でのアシスト研修場などで勉強してもらい。
スタイリストデビューするためにサロンは土日アシスタントして他の日は施設で勉強したりしています。もちろんサロン内で教育をさせているサロンの方がまだまだ多いのが現状です。
つまりスタイリストデビューは自己申告でデビューできる時代でもあり。
集客もSNSなどで集客出来る為フリーランス美容師が増加している状態です。
サロンが増えるイコール美容師が増えていると錯覚しているのが現状です。
美容師側からすると昔からスタイリストデビューがいかに早い方が仕事として成り立つ時代でも有り、SNSや個人のマーケテイングと自身の技術アップが欠かねない時代に入っています。
同時に個人での技術アップをする際にヘアーキャンプやディラーセミナーなどに参加して自身で習得する必要があります。
その為、個人の接客や技術の差は過去数年前よりサービス満足度などにさらに差がつくでしょう。
面貸サロンは基本的に集客はスタイリスト個人が集客する為、面貸サロンは高評価や、低評価は美容師さんから頂く流れになりますので、通常サロンと違いお客様を集客する必要がなくフリーの美容師さんが働きやすい環境と場所を提供するだけになりますので、これからも増える見込みがあるサロンです。
また同システムで、店舗の集客もしてくれるサロンもありその場合い指名とフリー対応で契約などを変える流れになってます。
美容師の人口
ですが美容師は増えています。?
日本の美容師数は、2005年から2023年まで増加傾向にあります。以下に、各年の美容師数をまとめました。
年度 |
美容師数(人) |
2005年 |
456,000 |
2006年 |
463,000 |
2007年 |
470,000 |
2008年 |
477,000 |
2009年 |
484,000 |
2010年 |
491,000 |
2011年 |
498,000 |
2012年 |
505,000 |
2013年 |
512,000 |
2014年 |
519,000 |
2015年 |
526,000 |
2016年 |
533,000 |
2017年 |
540,000 |
2018年 |
547,000 |
2019年 |
554,000 |
2020年 |
561,000 |
2021年 |
568,000 |
2022年 |
575,000 |
2023年 |
582,000 |
このように、2005年の456,000人から2023年の582,000人まで、約126,000人増加しています。
なお、2023年の美容師数に関する具体的なデータは、厚生労働省の「令和4年度衛生行政報告例」によれば、571,810人と報告されています。
この美容師が増えているのは、一つ理由があります。
まず、2004年から流行り出した『まつ毛サロン』
2008年から美容師免許必須に変わり美容学校に通い美容師免許を所得すり人増えたのもあります。2008年以降から1万人ずつ毎年増え徐々に増加しました。
先ほどの増加した美容師免許所得者が全員美容師になっていたら美容師は増えていったでしょう。
アイリスと為に免許所得する人がクラスの4分の1だったとしても美容師をやってみたものの
美容師を辞めてアイリスとになる人も居るとゆうことです。
また、美容師のスタイリストも目指してスタイリストデビューまでに離職する率は3割です。
またさらにスタイリストデビューしてから離職する人も多いです。
美容師免許所得者が増えたから美容師が増えていると言う錯覚が起きているのが現状です。
そな中で美容師になる為に、シャンプー、カット、カラー、パーマ、縮毛矯正、デジタルパーマ、トリートメント知識、ヘアースタイリング、ヘアーセットなど。
美容師は習得する項目が多い為、アイリスと比べるとハードルが高いと言えるでしょう。
美容師が離職する理由
近年は美容業界も改善され働きやすい環境のお店作りが増えています。
20年前まで雇用保険や給料体制や傷害保険、勤務残業時間や休日などグレーだったりブラック労働だったり、人間関係が大変などなど。
様々な理由で離職する人が多い職業でもあります。
それでもやりたい職業で美容師からヘアメイクなど夢を目指す為やりがいのある職業でもありますので転職になる人も多い職業です。
では近年のサロンどの様に変わったかまとめてみました。
①働き方
- 過去の流れでお話すると給料体制。特にアシスタント時代過去だと手取り10万なんてサロンも有りました。さらに練習用のウィッグだいや、モデル手配などの費用と業務以外の時間が練習やモデルハントなどの時間に使われていました。スタイリストになると自身のお客様の予約管理、新人の教育担当や店舗などのミーティングなど美容師業以外の役職を与えれれて休みが減り下のり体力のいる仕事です。
- 現代はアシスタント給料も平均18万、良いところでは20万、この平均は年々上がっています。休みも、週休2、代休や土日休みOKなど手厚サロンは増えました。また勤務外に練習などはほぼなくなりつ有り、練習期間にトレーニングサロンなどで1日練習や講習などをうける場所を作りその日はトレーニングのみで出勤扱いになるなど効率的なサロンが増えています。モデルハントなどは現在無くモデルと美容師を繋ぐモデルサイトなどでマッチングしたモデルさんに協力して頂いたりしています。
- スタイリストになると勤務時間などは自身の働きやすいスケジュールでし出勤を決めたり、自身が頑張りたい時は自身で出勤時間を決めたり出来る様になってます。また自身のファンなどが出来たら面貸契約、材料費やスペース代などを自身で店側に支払い自身で集客する為自由度は高いです。教育担当などの役職な度は希望者がいれが適用しますが基本はスタイリストの自由になりました。
②給料体制
- 過去のサロンですと求人と違うサロンなど入社してから分かることが多く、有名サロンですとアシスト期間は親の仕送りなしでは生活も困難、さらにモデル探しや美容道具などの自費などかかり食費を削るなど。スタイリストデビューしてからは、歩合契約に切り替わり顧客を定着して売り上げが安定するまでは23万ぐらいからで100万万売り上げても30万前後でした。
- 近年はアシスト期間20万スタートだとしても休みはしっかり取れます。アシスト期間の必要自費用なども買えるレベルになり、スタイリストデビューまではほぼ変わらないですが、スタイリストデビューからは、80万売り上げて30万〜45万ぐらいは稼げる様なサロンが増えています。また顧客を持てる様になり面貸契約に慣れが売り上げの50%、集客力が高くなれば70%契約など夢じゃない形に変わりつつ有ります。まだすべてのサロンが良い条件ではないですが確実に昔よりは対応が良くなっています。
③人間関係
- 過去のサロンではアシスタント期間、またはインターンシップ制度がある時代などは、朝早くサロンでの雑用、営業後の練習。先輩スタイリストのサポート。シンプルに当たり前の業務。自身の休みのシフトなどはサロンやスタイリストの都合などで通らないことなどある時代でした。スタイリストになってもデビュー時期はアシスタントを使ってはいけない。自分のお客さんを担当しながら先輩スタイリストのサポートやアシスタントの教育に営業後も時間や休みを取られるのが当たり前。美容業界の独特の縦社会の世界でもあり売れっ子ステイリストになるまで長い道のりで日々励むのが支流でした為。営業後の先輩などとの夜食や、ミーティングなど自身の時間を作るのが困難な業界でもあり、様々な関係でサロンを離職する人は多かったと思います。
- 現代はサロンの人手不足も多い為システム的にも雇用契約内にレッスン教育や、給料体制、休み、休憩時間、など通常なサロンが増えてます。不必要なミーティングも削減され、自身がどの様にスタイリストになりたいか?スタイリストになってどれくらい収益を得たい美容師になるかは自身で選べる為、それに対して会社がサポートして頂けるサロンが増えた為、働く環境に不満度はかなり減少しています。人間関係も必要最小限で強制される様なことは少なくなっています。
④将来性
- 過去のサロンではある程度サロンの基本技術を叩きこもれてやっとスタイリストデビューする時代だった為、デビューして、独立したとしても技術や接力の基盤をつけているので長く美容師やりたいと思う美容師が多く特に現在40代美容師はカリスマブームの美容師人気時代が有り頑張ればカリスマになれると信じて意欲にしていた美容師は多かったと思います。
- 現在はサロンの環境が良くなり、働きやすい自由な働き方が当たり前になった為サロンやお客様に執着する美容師少なくなりサロンはいつでも転職できる時代でも有りSNS集客がメインになりつつあるので自身の目標や将来性も自身で決める時代になっていると思ます。
⑤情報社会の影響
現在のサロンの集客は、ホットペッパー利用のサロンの20%またsns投稿集客が28%、他サイト活用や独自集客がベースと言われておりますが、
実際の集客効果はまだ、ホットペッパーの方が新規客が多い状態です。
実際はSNS投稿からホットペッパーサイトに予約。が多いそうです。
情報社会で、サロンのスタイリストの出勤や休みなどの公開や口コミの公開など今では当たり前ですが、近年の離職理由には自身のプライベート時間含めてSNSやブログ投稿、
実際のサービスなどの口コミに誹謗中傷コメントなどお客様からのコメントなどにメンタル的に耐えきれず、離職する若いスタイリストはすく無くないです。
特にホットペッパーの口コミはお客様の口コミが一方的に書かれる為。
お店的にもシステム評価が下がる為店的にの不正することができず、実際に無かったことを書かれたなどでスタイリストの自信をなくし美容師に向かないなどと感じてしまい離職している状態も聞く様になりました。
過去は不正口コミなどのサロンがあったりど問題も有りましたが、ネット社会が根付いてか他のSNSと同様の誹謗中傷などが問題になってるのが現在の情報社会の影響でも有ります。
⑥人口の減少
人口減少。美容師の減少も深刻ですが日本の人口の減少も影響します。
現在第一ベビーブームの世代が現在76歳世代
次のベイビー世代が現在50代世代
その後その時期以降ベイビーブームはありません。
美容師の人口もそうですが、お客様の数も減少している事になります。
今ギリギリ50代美容師は現役で活動されてる方もいますが、あと数年で美容師として引退予備軍になります。
つまり新しい美容師が増えない中、美容師人口が多かった40代50代美容師が引退するとより美容師の減少が加速して、サロン自体の閉店ラッシュはまだまだ進行すると思います。
様々な分野で、離職に繋がりそうなのは昔ながらの教育環境サロンや給料体制、あとは現代独特のSNSや口コミなどの精神面などが多いかもしれません。
過去の美容業界に比べるとかなり環境はよくなっている分サロンを運営する側の負担が増えてるのも事実です。大きんなグループサロンで、ボーナス出したり新人の方の初任給あげたりなど可能かもしれませんが個人店などは厳しい状況かもしれません。
サロン運営の困難
経営側で見ると固定給がかかる新人アシスタントは負担になり、育てるまで時間がかかります。
体制を整えてスタイリスデビューさせて直ぐに退社されると経営している側としてへ赤字投資になります。なので先ほど紹介した面貸サロンはスタイリストさんだけを雇用ではなく業務委託契約になる為、人件費の負担が削減でき数人のすたリストがいれば成り立ちます。
今サロンを出す方は、フリーのスタイリストの人が快適で使いやすいサロンをオープンするのが多いです。
ですが現実は、人手不足、オープンして人が集まらない、スタイリストを入れたがお客様が月に十人など、人気がない美容師を集めても経営として成り立たず、廃業する方もいます。
また他の通常サロンではパンデミック時期の影響で給付金の援助終わりで復活したものお客様の来店サロン週期などが長くなったりパンデミック前の様に戻りきってないサロンが多く、当時の借入返済と、家賃や、光熱費の値上げ、材料費の値上げ、など重なり、閉店。
同様パンデミック後に人と会わなくても仕事になる仕事を知り美容師を辞めて別職についた人もいます。その為さらに人手不足が増え、店舗が多いサロンは人で不足の穴埋めで、店長、マネージャークラスの人が、他店舗の掛け持ちサロンワークなど。
新人の方や、アシスタントの方達の環境を守る為に店長、マネージャークラスに労働のしわ寄せがきてるサロンさんは少なくないでしょう。
これからは、低単価サロン店舗を増やすしていきながらの運営は厳しくなるでしょう。
集客に関して、ホットペッパー集客としてまだ多いですが、ホットペッパーの使用料金、契約費もサロンにとって大きな負担になります。平均ですと1店舗30万〜店舗契約により変動。
ちなみにサロンオープンしてスタイリストが顧客0で、ホットペッパーで一月20人集客、20万売り上げ、ホットペッパーに30万支払う。例えがおおげさですがある程度集客力を考えて使用しないと経営的のにマイナスになる為、考えずサロンオープンして使用する閉店に追い込まれる引きがねになる事もあります。
またライバル店が多い為お客様の取り合いになります。定着するお客様をつける為には質の良いスタイリスとを付けるのが良いですが、その場合店舗側魅力や特権がないと確保しては難しくなるでしょう。(野球のドラフト的な感じになるかもしれません)
閉店が増えてる理由
まとめ
①人材不足、新人の基本給増
②パンデミックの影響、働き方の変化、給付金の返済
③人件費、家賃、光熱費、材料費の値上げ
④集客の難しさ
今回の流れはかなり美容師側もお客様側にも深刻な状態だと思います。
これから美容師さんは減ります。またその分美容師の平均施術価格は上がります。
上げざるおえない状況です。
特に技術や能力のある美容師は価格を上げていく必要があります。
美容師は体力職業で休みがないとパフォーマンスが落ちます。つまり担当できる人数に限りがあると言事です。
また実力がある美容師は日本を離れ海外に出稼ぎが増える見込みです。
カット料金が4000円以下の美容室は数をこなさないと成り立ちません。
つまり細かく丁寧にスタイルを作ってくれる美容師は限られてきます。
お客様の声ですが海外に留学していた学生は、海外のサロンは高い上に変な髪型にされた為、留学中は自身で髪を切っていたなどの体験談を伺いました。
つまり、このままいくと日本のヘアーサロンも同じ様に価格は上がり。
お金がない方は自身で髪を切る時代がやってくるかもしれません。
優秀な美容師は日本から離れる人が増え。お客様も高い指名料払ってでも良い美容師さんを探す時代が来るかもしれません。
経営者側はプロ野球選手の様にドラフトなどで期待度、実績、人間性、などで雇用体制など変わるかもしれません。それに対して基本カット価格などの変化あるかもしれませんね。
(最後は私の予想です)